本格ネルドリップ
ネルは育てる道具です。
使うほどに茶色く染まり、生地目も詰まって落ち方が変わります。
コーヒー豆と対話するように、道具の馴染み方も愛でて下さい。
丁寧に扱い育てる過程も、また楽しみです。
KONOのネルはこだわりの3枚ハギ。
3枚の布を縫い合わせることでより円錐に近い形となり抽出の効率がアップ、
コーヒーの持ち味を余すところなく確実に引き出すことができます。
素材:綿(布フィルター)、アルミニウム(リング)
〜新しいネルを使う場合〜
洗剤は使わず軽くお湯で洗います。
1〜2人分のコーヒー粉のでからしで、5分ほど煮込みます。
ネルと取手が浸かっていればOK。
コーヒーを馴染ませ、生地目を整えるのと煮沸滅菌が目的です。
そのあとお湯洗いし、軽く絞り水を切ります。
強く絞るとリングが変形しますのでご注意下さい。
さらに清潔な布で水気を取ります。
3枚生地を合わせているので、1番深くなる頂点が中心に来るよう整えます。
起毛を内側にするか外側にするか、良し悪しは諸説あります。
一般的には内側にすると粉を絡みとりやすくなるためクリアなコーヒーに仕上がります。
外側にすると重めに仕上がり、目詰まりが抑えれられ内側より長く使用できると言われております。
では、粉を入れてドリップしましょう!
〜淹れ方について〜
たくさん方法があるので自分に合ったスタイルを探しましょう!
これもまた楽しみの一つです。
深淵なる珈琲の世界へようこそ!
一つだけアドバイスをご案内します。
ネルドリップはペーパーよりもゆっくり淹れる必要があります。
フチを攻め過ぎると粉を通らず外側の布をつたってお湯だけ垂れてしまいます。
出来るだけコーヒー粉層の厚い中心を重点的に、フチの粉には直接お湯を掛けないようドリップして下さい。
徐々に浸透したお湯がフチの粉にも伝わりちゃんと抽出できます。
〜使用後のネル保管方法〜
洗剤は使わずお湯でよく洗い、粉を落とします。
・水にさらして冷蔵庫(よく使う方)
・絞らず密閉袋に入れて冷凍(不定期使用)
〜煮沸について〜
使用前か使用後に煮沸することをオススメします。
いつもどちらかに決めておくと忘れず良いでしょう。
冷凍保管の場合は使用前に煮沸すれば解凍もできて一石二鳥。
〜何回使えますか?〜
よくある質問ですが、それはあなた次第。
大切に育てた道具を決められた回数で捨てますか?
人によって使う豆、量、挽き方も千差万別。
まだまだ使う方法があるかも。
目が詰まって落ちづらくなったら粗く挽きましょう。
美味しいと思うコーヒーを落とすことがゴールです。
どうにも調整できなくなったら、ようやく引退です。
引退後・・・
コーヒーの色素と油分を吸収したネルは靴磨きに最適。
粉が残っていると靴に傷が付いてしまうので
よく洗って乾燥させます。
フォークで起毛側を軽く引っ掻けば少しふんわりします。
さぁ、ネルを使って磨いてみましょう。